こんにちは、プレス担当Mです。
今回は、フラとタヒチアンのダンスの違いを、古代ポリネシア人の歴史や踊りの特徴から解説していきます!
ダンスの衣装の雰囲気が似ていることから、あいまいな認識している人も多いと思います。
この記事を読めば、フラとタヒチアンの歴史や踊りがわかるとともに、旅行先のフラやタヒチアンのダンスショーもより楽しめるので、最後まで読むことをおすすめします。
それでは、いってみましょう!
プロフラダンサーYUHKI
2013年:フラ始める
2015年:カノエ・ミラー氏に師事
2018年:プロフラダンサーとして活動開始
2019年:ハレクラニ沖縄のステージに立つ
現在に至る
古代ポリネシア人の歴史
フラとタヒチアンの違いを紹介する前に、古代ポリネシア人の歴史から解説していきます。
フラとタヒチアンの起源は、古代ポリネシア人たちが大海原にはせた想い、築いてきた歴史とともにあったダンスからきています。
はるか昔、古代ポリネシア人たちは、アジアからサモアやトンガにたどり着き、そこからポリネシア文化や社会を築きあげていったと言われています。
彼らの一部はさらに、自由と夢を求めて、太平洋へとカヌーでわたり、そこで最初にたどり着いたのがタヒチなどの美しい島々でした。
古代ポリネシア人たちが、タヒチの美しい島々で暮らしていくなかで、聖域(マラエ)での宗教的儀式、豊穣や勝利の神へ祈りを捧げるとき、人生の節目を祝うとき、仲間たちとの娯楽として踊っていたダンスや歌、音楽が今のタヒチアンダンスの起源であるといわれています。
タヒチに移り住んでから数百年が経ったあと、タヒチアンの子孫たちは再び太平洋へと飛び出しました。星を読み、風や鳥をたよりにずぐれた航海術でハワイ諸島へとたどり着きます
ハワイに流れついたポリネシア文化がそのあと、ハワイの中でさらに独自の文化へと発展し、そこから生まれたおどりがフラとなった、と言われています。
フラとタヒチアンの踊りの違い
前述したとおり、フラはタヒチアンのダンスが原型となってます。言葉や踊り、衣装など似たようなところもありますが、細かいところは違います。
フラは「ハンドモーション」と呼ばれる動作が中心ですが、タヒチアンでは腰のうごきがメインです。また、タヒチアンはフラと比較すると、激しいテンポで伝統的な打楽器に合わせておどります。その一方で、フラではタパと呼ばれる植物の繊維で作られた衣装で優雅におどります。
フラの踊り「カヒコ」「アウアナ」
フラには大きく分けて2種類の踊りがあります。古典フラと言われる「カヒコ」と、現代フラの「アウアナ」。それぞれ解説していきます。
カヒコ(フラカヒコ)
カヒコ(フラカヒコ)は、昔から伝わるフラの伝統的な踊りです。起源が古いこともあり、一般的には「古典フラ」とも呼ばれます。古代ハワイから脈々と受けつがれてきた自然の神々やハワイ王族をたたえ、祈りをささげる神聖な踊りです。
古代ハワイは自然信仰で、「全ての物には神がやどる」という価値観で、土地や自然、自然現象や、神々の子孫である王族への信仰や祈りの表現として、ハワイの神殿であるヘイアウで、フラが踊られていました。
イプと呼ばれるヒョウタンと、イリイリと呼ばれる石のカスタネットでリズムをとり、それに合わせてホオパア(詠唱者)のオリ(チャント)による歌がとなえられ、それらに合わせて儀式にのっとった形で踊られます。
アウアナ(フラアウアナ)
現代フラ、アウアナ(フラアウアナ)とは、カヒコに比べ歴史が浅く、19世紀以降ハワイの観光産業の発展にともない欧米の音楽や楽器を取り入れ、ショーの踊りとして新たに創作されたフラのことです。
アウアナもカヒコと同じように手を使って表現し、ムームー、パウスカート、リーフスカート、優雅なロングドレスを身にまとい、ウクレレやギター、ベース、ピアノによる演奏とともに踊るものです。
アウアナはハワイ語で「漂う」という意味の言葉で、漂うような優美なうごきで観る人を魅了します。
フラは基本的にゆったりとした踊りで、「手で表現をするダンス」であるということがわかります。
タヒチアンの踊り「オテア」「アパリマ」
タヒチアンの代表的な踊り、「オテア」と「アパリマ」をそれぞれ紹介します。
オテア
タヒチアンダンスといえば、激しい踊りを思い浮かべる方も多いと思いますが、それが「オテア」です。伝統的打楽器のトエレやパフの激しいリズムに合わせて、女性は腰の動き、男性は足で表現をおこないます。
躍動感あふれる動きで観る人を魅了し、女性は、多い時で1分間に約200回腰を振るなど、激しい動作をおこなうところに特徴があります。
節目をいわうとき、豊作をいのる祭や歓迎、神に祈りをささげるとき、神話やいいつたえを表現するとき、戦いの前に精神を高揚させるときや戦いの勝利をたたえるものとしても、踊りは重要な役割を果たしていました。
アパリマ
アパリマは、オテアと違って、ゆったりと優雅に踊るものです。伝統的打楽器にくわえ、歌とギターやウクレレに合わせ、手の動き(ハンドモーション)を取り入れた踊りです。アパは「動き」、リマは「手」を意味し、ゆったりとした腰の動きと手の動きで、昔ながらの暮らしをあらわしたり、美しい自然、感情、神話などを表現します。
昔は、日常生活を表現するために座り踊りでしたが、今は立ち踊りが主流で、全員で歌って踊るのがメインになっています。
アウアナ(現代フラ)の踊り動画
YUHKIさんのYouTubeチャンネル「YUHKI‘s Channel / プロフラダンサー ユーキの毎日」より抜粋しました。
He U’i
Hi’ilawe
Sweet Makani
Ku’u Lei Hoku
まとめ:フラとタヒチアンの違いを解説!古代ポリネシア人の歴史と踊りから読み解く!
今回は、フラとタヒチアンの違いを解説しました。簡単に言うと、フラがゆったりと優雅に踊るのに対して、タヒチアンが激しく躍動感あふれる踊りということです。
今後、フラやタヒチアンのダンスショーを見るとき、特徴をつかみながら見るとさらに面白さが増すと思います。
フラもタヒチアンもどちらも魅力的な踊りなので、ショーを見るのもいいですが、趣味で踊りを習ってもいいかもしれませんね。
プロフラダンサーYUHKIのスケジュール
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